マカン購入記 #02

ポルシェセンター名古屋へ初訪問|予約方法から実車確認、帰宅まで

初めてポルシェ認定中古車を見に行った記録です。Porsche Finderからの問い合わせと予約の流れ、訪問前に確認したこと、約550万円の2019年式マカンを実車確認して見送るまで。購入意欲20%だった状態から何が変わったかを書きます。

前回は、人生初のマイカー計画からポルシェ・マカンが本命になるまでの検討の流れを書きました。

そのあと、各メーカーの認定中古車制度や保証内容を自分で調べていくうちに、中古で輸入車を買うならポルシェ認定中古車はかなり有力だと考えるようになりました。

ただ、この時点ではまだ「絶対にマカンを買う」と決めていたわけではありません。

購入意欲でいえば20%くらい。

ネットで中古車を眺めながら、

「本当にポルシェを買うことなんてあるのか?」

くらいの感覚でした。

そんな中、Porsche Finderで少し気になるマカンを見つけます。

今回は、初めてポルシェセンターへ問い合わせたところから、実際にポルシェセンター名古屋 認定中古車センターを訪問し、帰宅するまでを書いていきます。

気になったのは550万円の黒いマカン

Porsche Finderを見ていて気になったのが、名古屋の認定中古車センターに掲載されていた2019年式のマカンでした。

価格は約550万円。

自分が考えていた予算は総額450〜500万円前後だったので、掲載価格の時点で普通に予算オーバーです。

それでも気になった理由はオプションでした。

  • スポーツクロノパッケージ
  • スポーツエグゾースト
  • パワーステアリングプラス
  • 20インチホイール
  • トラフィックジャムアシスト付きACC
  • ポルシェエントリー&ドライブシステム

当時ネットでマカンについて調べていると、スポーツクロノやスポーツエグゾーストは「付いていた方がいい王道オプション」としてよく名前が出てきました。

その両方が付いていて、他の装備もかなり充実しています。

予算オーバーではあるものの、

「一度これを実際に見てみたい」

と思ったのが、ポルシェセンターへ行くきっかけでした。

そもそもポルシェセンターって見るだけで行っていいのか?

ここで最初の問題が発生します。

ポルシェセンターって、どうやって見に行けばいいんだ?

自分にとっては初めての車購入。

さらに、初めての外車ディーラーです。

まだ買うと決めたわけでもない。

問い合わせた車両も予算オーバー。

そんな状態で予約していいのか。

「見るだけで行ったら冷やかしだと思われないか?」

「予約なしで突然行くものなのか?」

そのあたりがまったく分かりませんでした。

購入後の記事はたくさん出てくるのですが、

「初めてポルシェ認定中古車を見に行くとき、どうやって予約したのか」

という最初の一歩を書いている記事は、自分が探した範囲ではほとんど見つかりませんでした。

結論からいうと、かなり簡単でした。

Porsche Finderから問い合わせればOKだった

自分の場合は、Porsche Finderに掲載されていた車両ページから問い合わせました。

見たい車両のページにある問い合わせボタンから連絡すると、ポルシェセンターの担当者からメールで返信が来ます。

Porsche Finderの車両詳細画面。写真と支払総額の下に「お問合せ」ボタンが並んでいる
車両詳細ページの「お問合せ」から連絡します。画面は現在のPorsche Finderで、当時問い合わせた車両とは別の個体です。
Porsche Finderの問い合わせフォーム。メッセージ欄と連絡先の入力欄がある
問い合わせフォーム。メッセージと連絡先を入れて送ると、店舗からメールで返信が来ます。表示されている店舗名も画面例のものです。

そこからメールでやり取りし、実車を確認できる日と訪問日を決めました。

電話でいきなり、

「ポルシェ見たいんですけど……」

と伝える必要はありませんでした。

初めて車を買う自分でも、特に迷うことなく予約できました。

結果的には、予約なしで突然行かず、Porsche Finderから先に問い合わせておいてよかったと思っています。

訪問前に車両状態もかなり確認した

問い合わせ後、せっかくなので気になっていたことも事前に確認しました。

主に聞いたのは、

  1. 車両状態
  2. タイヤの状態
  3. ブレーキパッドの残量
  4. 整備状況
  5. ローンについて

など。

また、問い合わせた車両が当時補修業者へ出ているとのことだったため、訪問予定日に実車確認できるかも確認しました。

担当者には、初めての車購入であることも伝え、

  • 実車確認
  • 車両状態
  • 保証内容
  • 費用感

を中心に話を聞きたいとお願いしました。

予算についても、この段階でかなりはっきり伝えています。

問い合わせ車両自体がすでに予算オーバーだったため、

「問い合わせ車両より高額な車両は検討対象外」

としました。

一方で、

「同等以下の価格帯で条件の近い車両があれば、マカンに限らず紹介してほしい」

とも伝えています。

ローンについては、ディーラー提携ローンだけではなく銀行系マイカーローンとも比較したかったため、実車確認後に一度持ち帰って検討したいと事前に伝えました。

さらに、最初にもらった見積もりには、

  • High Grade Coating
  • フロアマット
  • ナンバー盗難防止ボルト

なども含まれていたため、これらが必須なのか任意なのかも当日確認することにしました。

今振り返ると、初回訪問としてはかなり警戒しています。

初めて認定中古車センターへ

当日は一人。

電車で認定中古車センターへ向かいました。

服装も特別なものではなく、普通のカジュアルな私服です。

ポルシェだからといって、ジャケットを着たりすることはありませんでした。

ただ、さすがに入口へ入る瞬間は少し緊張します。

店内へ入り、

「予約していた○○です」

と伝えると、担当のSさんが来るまで入口付近で待つことになりました。

入口付近に展示されていたポルシェは1台。

この時点では、まだそこまで「ポルシェだらけ」という感じではありません。

その後、担当のSさんと合流して2階へ案内されます。

2階へ上がるとポルシェだらけだった

2階は展示スペース兼商談スペースになっていました。

そして上がった瞬間、

手前から奥までポルシェが大量に並んでいる。

これは普通に圧巻でした。

ポルシェセンター名古屋 認定中古車センターの展示スペース。グレーのタイル床の通路の両側に、白やシルバーのポルシェが手前から奥まで並んでいる
ポルシェセンター名古屋 認定中古車センター。出典:Google マップに掲載されている店舗の公式写真(自分で撮影したものではありません)。

マカン、ケイマンなど、さまざまな認定中古車が同じフロアに並んでいます。

それまではPorsche Finder上で1台ずつ写真を見ていただけでした。

それが目の前にまとめて並んでいる。

「本当にポルシェの店に来たんだな」

と一番実感したのは、この瞬間だったと思います。

店内の雰囲気について一言でいえば、

高そー。

ただ、実際の接客は堅苦しいという感じではありませんでした。

普通の私服で一人で行っても、かなり丁寧に対応してもらえました。

飲み物もおいしかったです。

まずは予算500万円前後と伝えた

担当のSさんには、最初に500万円前後という予算感を伝えました。

この時点では、

「この年式がいい」

「このグレードじゃないと嫌だ」

「絶対この色」

といった細かい条件はほとんどありません。

ポルシェ初心者なので、そもそも自分に何が合っているのかもよく分かっていませんでした。

そのため、

「予算内でどういう車があるのか、一通り見てみたい」

という話をしました。

用途については、基本的に休日に乗る予定。

最初は問い合わせたマカンだけを見るつもりでしたが、話しているうちに、

「ケイマンもありなのでは?」

「パナメーラも選択肢になるのでは?」

という流れになり、他の車種も見せてもらうことになりました。

問い合わせた2019年式マカンと対面

そして、本命だったマカンを実際に見ます。

  • 2019年式
  • 走行距離 約6万km
  • ブラック
  • 約550万円

装備だけを見るとかなり魅力的でした。

しかし、実車を見ると印象が一気に変わりました。

めっちゃ傷ある……。

ボディには思っていた以上に使用感があります。

さらにタイヤを見ると、

これ、えぐれてるけど大丈夫なの?

と思うような部分もありました。

内装についても致命的に悪いわけではありませんでしたが、ラゲッジスペースのトノカバーを支える紐が切れていました。

ネットでは、

「スポクロ付き」

「スポーツエグゾースト付き」

「20インチホイール」

とオプションばかり見ていました。

でも、中古車はオプション表だけを見て買うものではない。

当たり前のことですが、実車を目の前にして初めて実感しました。

この個体については、この時点でかなり買う気がなくなりました。

欲しい度を10点満点で表すなら、

1点。

それでも初めてマカンに座るとテンションは上がる

個体の状態自体はかなり微妙。

それでも、初めてマカンの運転席に座る体験は別でした。

まず思ったのが、

でけえ!

実物を見ると、想像していた以上に大きく感じます。

そしてエンジンをかけてもらうと、普通にテンションが上がりました。

スポーツエグゾーストも実際に体験。

スイッチを押すとエンジン音が変わります。

「おお、これがスポーツエグゾーストか」

とはなりました。

スポーツクロノも実物を見ると格好いい。

当時ネット上で人気オプションとして見ていたものを、一通り実際に確認することができました。

ただ、ここで一つ気づきます。

自分、別にエンジン音そんなに興味ないな。

ネット上では「王道オプション」と言われていたので、付いている方がいいと思っていました。

でも実際に体験してみると、自分にとってスポーツエグゾーストは必須ではありませんでした。

これはかなり大きな収穫でした。

マカンの前期型と中期型を実物で比較

担当のSさんは、ポルシェ初心者の自分にマカンについてもかなり詳しく説明してくれました。

その中で特に印象に残っているのが、

マカンは前期・中期・後期でデザインが違う

という話です。

今回問い合わせた2019年式は中期型。いわゆる「マカン2」です。

店内には前期型のマカンもあったため、実物を見ながらデザインを比較することができました。

フロントについては、自分にはそこまで大きな違いには感じませんでした。

しかし、リアはかなり違います。

中期型以降は、左右のテールランプが横一文字につながったようなデザインになっています。

これが実物で見ると、

めちゃくちゃ格好いい。

前期型と中期型を実際に見比べて、

「買うなら絶対に中期型以降がいい」

となりました。

それまではPorsche Finderで価格、走行距離、オプションを中心に見ていて、年式によるデザイン差をそこまで重視していませんでした。

この日から、

中期型以降

という条件が自分の中に追加されます。

ケイマンにも座ってみた

せっかくなので、2016年式で600万円前後だったケイマンも見せてもらいました。

伝えていた上限からは外れますが、参考にということで見せてもらった1台です。

見た目はもちろん格好いい。

しかし、実際に乗り込んでみた第一印象は、

乗りづら!

でした。

車高が低いため、乗り降りが想像以上に大変です。

自分の場合、そのままの運転ポジションでは乗り降りしづらいため、

乗るときはシートを後ろへ下げる。

座ったらシートを前へ戻す。

降りるときは、またシートを後ろへ下げる。

これを毎回やることを想像すると、

めちゃくちゃだるい。

クーペを所有したことがなかったので、ネットで写真を見ているだけではまったく考えていなかった部分でした。

休日に気軽に乗る車として考えた場合、自分にはマカンの方が合っていそうです。

パナメーラも展示されていましたが、価格が予算から明らかに離れていたため、見るだけで乗り込んではいません。

見た目やスペックだけでは分からない部分を確認できたのも、実際に店へ行ったメリットでした。

認定中古車は試乗できなかった

ちなみに、この日は試乗していません。

今回訪問した認定中古車センターでは、基本的に試乗車は用意していないとのことでした。

展示されている認定中古車についても、基本的には試乗できないとのこと。

自分は、

「中古車なら、その個体を運転して状態を確認できるのでは?」

と思っていたので、ここは少し意外でした。

少なくとも今回の訪問では、

実車を見ることはできるが、試乗はできない

という形でした。

ポルシェ初心者でもかなり丁寧に説明してもらえた

担当のSさんからは、マカンの世代による違い以外にも、ポルシェや車両、ロゴに関する豆知識など、かなりいろいろ教えてもらいました。

細かい内容までは正直ほとんど覚えていません。

ただ、

「ポルシェについてほとんど知らない状態で行っても問題なかった」

という印象は強く残っています。

認定中古車保証についても、事前に調べていた内容と大きな違いはありませんでした。

保証自体はかなり手厚い。

一方で、当然ながらタイヤなどの消耗品まで何でも保証してくれるわけではありません。

保証が手厚いからといって、車両状態を確認しなくていいわけではない。

今回の車両を見て、そのことも実感しました。

また、在庫について聞いたところ、

入庫した認定中古車は基本的にPorsche Finderへすぐ掲載している

とのこと。

そのため、条件に合う個体を探すなら、Porsche Finderを定期的にチェックするのが一番とのことでした。

このあと本当に何度も見ることになります。

商談途中で担当者が変更

商談の途中、最初に対応してくれたSさんは次のお客さんの予定があったため、担当がAさんへ変更になりました。

その後、改めて見積もりを作ってもらいます。

最初の見積もりに含まれていた、

  • 約16万円のHigh Grade Coating
  • フロアマット
  • ナンバー盗難防止ボルト

について確認すると、これらは外すことができました。

そのうえで、

  • メンテナンスパック
  • 延長保証1年

を追加した条件で、改めて見積もりをお願いしました。

ところが、ここから見積もりが出てくるまで約40分。

すでに実車を見た時点で、

「この個体はないな」

と思っていたこともあり、途中からは正直、

もう帰りてえ……。

となっていました。

「今購入を決めるならタイヤ交換を交渉します」

ようやく見積もりが完成。

金額は約570万円でした。

その後、気になっていた車両状態についても聞きました。

特にタイヤです。

かなりえぐれているように見えたので、

「これ大丈夫なんですか?」

という話をしました。

すると、

「今この車を購入すると決めてもらえるなら、該当タイヤを新品交換できないか上と交渉します」

という話になりました。

ただ、この時点で自分の中ではすでに個体に対する評価がかなり下がっています。

気になっているのはタイヤだけではありません。

その場ではうまく濁し、購入はしませんでした。

次回の約束もせず、この日の商談は終了です。

この個体はいらない。でもマカンは欲しくなった

店を出た時点で、問い合わせたマカンに対する感想はシンプルでした。

いらんな。

約570万円。

走行距離は約6万km。

実車を見ると、外装の傷やタイヤなど、ネットの写真では分からなかった部分がかなり気になります。

帰りの電車では、

「高いなあ」

「6万kmくらい走っていると車体はこんな感じになるのか」

ということを考えていました。

この時点では、

「意外とポルシェ買えるじゃん」

という感覚にはなっていません。

それでも面白いことに、

マカンそのものへの購入意欲は上がりました。

問い合わせた個体は欲しくない。

でも、初めて実車を見て、運転席に座って、エンジンをかけてもらったことで、

「状態のいいマカンなら欲しい」

に変わりました。

訪問前はまだ購入意欲20%程度。

本格的に現実味を持ち始めた段階を40%とするなら、この店を出る頃には70%くらいまで上がっていたと思います。

初訪問で自分の条件がかなり変わった

この日の訪問で、ネットだけで探していたときにはなかった条件が生まれました。

まず、

実車は絶対に見る。

そして、

走行距離はもっと少ない個体にする。

さらに、前期型と中期型を実際に比較したことで、

中期型以降がいい。

という条件も追加。

逆に、事前には重要だと思っていたスポーツエグゾーストは、

なくてもいい。

となりました。

ネット上で人気の装備を集めるのではなく、

自分が実際に欲しいものを選ぶ。

当たり前ですが、この初訪問でかなり考え方が変わりました。

そしてこれは、あとから振り返ると数字にもはっきり出ています。

この日「高いなあ」と思って見送った見積もりは約570万円でした。

最終的に自分が買ったマカンの支払総額は5,719,680円。

ほぼ同じ金額です。

それでも実際に買ったのは2020年式で、走行距離は約2.1万km。この日見た個体とは中身がまったく違いました(愛車紹介)。

同じくらいの金額でも、実車を見るかどうかで買えるものはここまで変わる。

それを一番はっきり示しているのが、この日の約570万円だったと思います。

数日後、ポルシェから手紙が届いた

そして、この初訪問には一つオチがあります。

この時点では自分自身、

「まあ、さすがにポルシェは買わないだろう」

と思っていました。

そのため、家族にはポルシェセンターへ見に行ったこと自体を秘密にしていました。

見積もりについても、

「メールだけで送ってください」

とお願いしていました。

これなら家には何も来ない。

完璧です。

……と思っていました。

数日後。

家にポルシェから訪問のお礼の手紙が届きます。

そして嫁から一言。

「ポルシェから手紙来てるよ」

終わりました。

結局、ポルシェを見に行っていたことを白状することになります。

このときはまだ、

「ちょっと見に行っただけ」

くらいの感覚でした。

次はポルシェセンター長久手へ

問い合わせた個体自体は見送り。

それでも、認定中古車センターの対応はかなり良かったです。

そして何より、一度実際に店舗へ行ったことで、

ポルシェセンターへ入る心理的なハードルが一気に下がりました。

今さら別メーカーのディーラーを一から回るのも少し面倒。

それなら、

「とりあえず長久手にあるマカンも見に行ってみるか」

となりました。

当時、ポルシェセンター長久手には価格帯の近いマカンが2台ありました。

次は、その2台を見に行くことになります。

そのうちの1台が、最終的に自分が購入することになるマカンでした。

契約は、この数週間後です。

もちろん、この時点ではそんなことは知りません。